東京‐敦賀を結ぶ北陸新幹線は、敦賀から新大阪まで延伸されることになっています。敦賀から先新大阪までのルート選定が暗礁に乗り上げる中、日本維新の会が8つのルートを検証することを明らかにしました。
北陸新幹線
北陸新幹線は、東京から長野、金沢、福井を経て新大阪に至る全長約700kmの新幹線です。
1997年に、上越新幹線の高崎から分岐して、東京‐長野間が長野新幹線として開業しました。その後、2015年に長野‐金沢間が延伸開業し、北陸新幹線となりました。2024年に金沢‐敦賀間が延伸開業しました。
北陸新幹線の新大阪延伸は実現する?
東京‐敦賀を結ぶ北陸新幹線は、敦賀から新大阪まで延伸されることになっています。本来、すでに敦賀‐新大阪間は着工しているはずでした。しかし、未だ工事は着工せず、ルートすら決まっていません。 北陸新幹線 北陸新幹線は、東京 […]
維新が8つのルートを示す
公明党に代わって与党になった日本維新の会が、北陸新幹線の新大阪延伸ルートとして、以下の8つのルートを検証することを明らかにしました。
8つのルート
①小浜・京都ルート
②亀岡ルート
③米原ルート→東海道新幹線乗入れ
④米原ルート→米原乗換え
⑤湖西ルート→新線建設
⑥湖西ルート→湖西線活用
⑦舞鶴ルート→京都市経由
⑧舞鶴ルート→亀岡経由
①小浜・京都ルート
現在、決定している新大阪までの延伸ルートです。敦賀から福井県の小浜市を通り、京都駅(or桂川駅)・松井山手駅を経由して新大阪へ至るルートです。
京都府の山間部を通るので土砂や景観の問題、京都市内の地下水の問題で着工の目途は立っていません。
小浜・京都ルートが暗礁に乗り上げてることが問題なので、検討の結果、小浜・京都ルートに決まったとして、何ら問題は解消しません。
②亀岡ルート
敦賀から小浜を通って亀岡市を経由して新大阪へ至るルートです。京都市内を通らないのがポイントです。ただ、このルートも京都の山間部の土砂や景観問題は残ります。
③米原ルート(東海道新幹線乗入れ)
敦賀から米原に延伸し、東海道新幹線に乗入れるルートです。小浜・京都ルートが暗礁に乗り上げてから、米原ルートを推す声が強くなっています。
建設費・費用便益費で小浜・京都ルートよりも優れています。しかし、東海道新幹線を運行するJR東海が反対しています。米原以降の収益がなくなるJR西日本も反対しています。さらに、沿線自治体となる滋賀県に特にメリットはなく、反対の立場です。
④米原ルート(米原乗換え)
米原で東海道新幹線に乗入れずに、米原で在来線の特急又は東海道新幹線に乗り換えるルートです。
現状の敦賀乗換えが米原に代わるだけです。名古屋方面の人以外は、メリットがないルートだと思います。
⑤湖西ルート(新線建設)
湖西線の隣に、新たに新幹線を建設するルートです。滋賀県にメリットがないので、滋賀県は反対しそうです。
⑥湖西ルート(湖西線活用)
現在の湖西線を活用するルートです。おそらく、湖西線を三線軌条化して(ミニ)新幹線を走らせるということなんでしょうか?
これだと、湖西線はJR西日本の路線として残るんだと思います。滋賀県としては合意する余地はあると思います。
ミニ新幹線を走らせるとなると、新しく車両を造る必要があります。果たしてJR西日本が賛成するのか?という問題があります。
そもそも、京都から先、新大阪までは、どうするつもりなんでしょうか?東海道本線にミニ新幹線を走らせるのはムリですよね?そうなると、山科駅か近江舞子駅とかで乗換えるということになりそうです。敦賀乗換えが、山科・近江舞子に代わるだけになります。また、ミニ新幹線だから所要時間もそんなに短縮できません。
⑦舞鶴ルート(京都市経由)
敦賀から小浜を経由して、舞鶴を通り京都市内を経由して新大阪に至るルートです。小浜・京都ルートの問題を何一つ解消しないどころか、距離が長くなるので建設費が高くなります。
⑧舞鶴ルート(亀岡経由)
敦賀から小浜を経由して、舞鶴を通り亀岡を経由して新大阪に至るルートです。小浜・京都ルートより距離が長くなります。したがって、建設費は確実に高くなります。しかし、京都府内に舞鶴・亀岡と少なくとも2駅ができ、京都市内を通らないという京都にとってのメリットがあります。
亀岡ルートで妥協?
ざっくりと維新が検討を表明した8案を見てきました。
整備新幹線の着工5条件を維持する限り、こんなウルトラC案じゃないと、新大阪駅への延伸ルートは決まりません。
沿線自治体・JR西日本が合意できる条件
①京都市内の中心部は通らないけど、京都市内に駅は造る
②京都府の山間部を通らない
③滋賀県を経由しない
④東海道新幹線に接続・乗入れはしない
妥協できる余地があるとすれば、亀岡ルートかなと思います。JR西日本が京都市内に駅を造ることさえ諦めてくれれば…
♪Mr.Children「I Can Make It」(アルバム:REFLECTION {Naked}収録)
