FP2級の受検に役に立つとか立たないとか-試験範囲は?-

FP2級を受検しようとしている人向けに、ためになるかもしれない話しをしていこうと思います。今回は、FP2級の試験範囲を見てみましょう。

FPとは?

 FP(ファイナンシャルプランナー)は、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金から相続まで生活や家計にかかわるお金に関する総合的な知識をもとに、ライフプランに合わせた総合的な資金計画を立てる専門家です。

 FPの資格は、国家資格であるFP技能士(1〜3級)、民間資格のAFPや国際ライセンスであるCFPがあります。

 そもそも、FPの仕事をするのに、資格は不要です。誰でも資格なしに、FPの仕事をすることができます。ただ、資格を持っていると、ちゃんと専門的な知識があることの裏付けになります。

マドカ

コンサルの仕事をするのに、中小企業診断士の資格を取る必要がないのと同じ感じですね。

国家資格としてのFP

 国家資格であるFP技能士の資格を取るには、FP技能検定に合格する必要があります。

 FP技能検定は、1級、2級、3級の等級があります。それぞれに学科試験と実技試験があり、両方に合格する必要があります。合格点は、それぞれ60%以上です。

0円でFP2級に合格した話し

2026年4月にFP2級試験を受けて、無事に合格しました。ちょっとした体験記みたいなのを書いておきます。 FPとは?  FP(ファイナンシャルプランナー)は、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金、相続といった生活・家 […]

FP2級の試験範囲

 FP2級は、以下の6分野から出題されます。

マドカ

3級、1級も試験範囲は同じです。

FP2級の試験範囲

①ライフプランニング:ライフプランニングの考え方・手法、社会保険、年金など

②タックスプランニング:所得税、法人税、消費税など

③リスク管理:保険

④金融資産運用:投資信託、債券、株式など

⑤不動産:不動産の取引、投資、税金など

⑥相続・事業承継:相続税、贈与税など

 こうして見ると、それぞれの分野は何の脈絡もなく、試験範囲は広そうに思います。以下、もう少し詳しく見てみましょう。

①ライフプランニング

 この分野では、以下の制度などを学習することになります。

ライフプランニングと資金計画で学習する内容

①FPの倫理、他士業との関係

②ライフプランニングと資金計画

③社会保険

④公的年金

⑤企業年金、個人年金

①FPの倫理、他士業との関係

 FPって何?から始まって、弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士といった他士業との業務範囲を学習します。割と常識の範囲内の内容が多く、ほとんど勉強しなくても、過去問を解いていれば大丈夫だと思います。

マドカ

一応、個人情報保護法や著作権法の問題もでます。

②ライフプランニングと資金計画

 ライフプランニングの考え方から始まって、ライフイベント表・キャッシュフロー表・個人バランスシートの3大ツール、6つの係数、住宅ローン、奨学金などの教育資金、老後資金などを学習します。

 実技試験では、ライフイベント表・キャッシュフロー表・個人バランスシートの3大ツール、6つの係数を使った計算が出題されます。また、住宅ローンを繰り上げ返済した場合、可処分所得から借入可能な住宅ローンの金額を計算する問題が出題されます。

③社会保険

 健康保険、国民健康保険、後期高齢者医療保険、介護保険、雇用保険について学習します。

 実技試験では、高額療養費制度でいくら医療費が戻ってくるかを計算する問題が出題されます。

④公的年金

 国民年金、厚生年金、障害年金、遺族年金について学習します。

 実技試験では、国民年金の加入歴から年金の受給額を計算する問題が出題されます。

⑤企業年金、個人年金

 確定拠出年金を中心に、中小企業退職金共済制度、小規模企業共済、国民年金基金などを学習します。

②タックスプランニング

 タックスプランニングは、税金の話しです。ここでは、所得税法、法人税法、消費税法の3つを中心に学習します。

 実技試験では、所得税法の退職所得・雑所得の計算、損益通算の計算、生命保険控除・医療費控除・配偶者控除・扶養控除などの計算が出題されます。減価償却の計算も出題されます。

③リスク管理

 リスク管理は、保険の話しです。生命保険、損害保険、第三分野の保険について学習します。

 各種保険の概要だけでなく、保険金を受取ったときの課税関係、法人が保険料を支払った・受取った場合の課税関係についても学習します。

 実技試験では、保険証券を見て、支払われる保険金を計算する問題が出題されます。また、火災保険の保険料を計算する問題も出題されます。

④金融資産運用

 ここでは、以下のような内容について幅広く学習します。なんとなくですが、一番、FPっぽい気がします。

金融資産運用で学習する内容

①金融資産運用の基礎

②マーケット指標・環境

③預貯金・金融類似商品

④投資信託

⑤債券

⑥株式

⑦外貨建商品

⑧金融派生商品

⑨ポートフォリオ運用

⑩セーフティーネット

①金融資産運用の基礎

 金融商品の特性、金利・利回りなどについて学習します。

②マーケット指標・環境

 各種の経済指標やマーケットの変動要因、金融・財政政策について学習します。ここを学習すると、経済ニュースがなんとなく理解できるようになってきます。

③預貯金・金融類似商品

 預金の種類・概要と税金について学習します。銀行とゆうちょ銀行の違いを押さえておくのがポイントです。

④投資信託

 投資信託の仕組みと税金について学習します。実技試験では、分配金・個別元本を計算する問題が出題されます。

⑤債券

 債券の種類、利回りの計算、税金について学習します。実技試験では、債券の利回りを計算する問題が出題されます。

⑥株式

 株取引の仕組み、株式・投資指標、税金について学習します。実技試験では、PER・PBR・ROEを計算する問題が出題されます。また、株式の譲渡所得金額を計算する問題が出題されます。取得費をどう計算するのか?がポイントです。

⑦外貨建商品

 為替レート、外貨建商品の種類・概要、税金について学習します。実技試験では、外貨建定期預金を満期まで預けた場合の円転後の金額や利回りを計算する問題が出題されます。

⑧金融派生商品

 先物取引、オプション取引、スワップ取引の概要と税金について学習します。先物取引とオプション取引が中心です。

⑨ポートフォリオ運用

 ポートフォリオ運用と相関係数、期待収益率、シャープレシオについて学習します。実技試験では、シャープレシオやポートフォリオの期待収益率を計算する問題が出題されます。

⑩セーフティーネット

 金融機関が破綻した場合の保護、法令による規制等を学習します。

⑤不動産

 不動産取引等に関する法律(民法、借地借家法、宅建業法)、不動産に関する規制(建築基準法、都市計画法、区分所有法)、不動産にまつわる税金、不動産投資について学びます。

 実技試験では、建ぺい率・容積率から建築できる建物の面積を求める問題が出題されます。また、土地・建物の合計金額から建物の価格を求める問題も出題されます。

⑥相続・事業承継

 相続・事業承継では、以下のような内容を学習します。

相続・事業承継で学習する内容

①相続の基礎

②相続税

③贈与税

④相続財産の評価

①相続の基礎

 相続に関する法律の基本的な内容を学習します。実技試験では、各相続人の相続分や遺留分割合を求める問題が出題されます。

②相続税

 相続税の基礎を学習します。相続税の対象となる財産・対象ではない財産、相続税の総額の計算ができるようになれば、実技試験は大丈夫かなと思います。

③贈与税

 贈与税の基礎を学習します。暦年課税と相続時精算課税制度の違い、贈与税額の計算ができるようになれば、実技試験は大丈夫かなと思います。

④相続財産の評価

 不動産をはじめとする相続財産の評価方法、小規模宅地等の特例、事業承継で使える制度について学習します。

 各種の土地の評価方法を理解してれば、実技試験は大丈夫かなと思います。

♪Mr.Children「Worlds end」(アルバム:I ♥ U収録)

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